3.11 原発事故とオール電化(蓄熱暖房)考

 拙宅は,オール電化(蓄熱暖房)を導入して今年で4年になります。今回の原発事故がもたらした深刻さから
  1. 原発への不安が拡大する中、原発パートナーでいることへの罪悪感/
  2. 電力不足が懸念される中で、電力を大量消費する装置を所有・使用することへの罪悪感/
  3. コスト面での少々の不安/
などを感じ、約2年ぶりにこちらのブログを更新しました。理由は以下のとおりです。

 次の図は拙宅の昨年1年間の使用種別にみた消費電力量の推移です。


 毎月の検針票のデータから、①昼間夜間蓄熱暖房(夜間別軽量の各種別に消費電力推移をグラフ化したものです。

 年間を通算して標準世帯の約6倍ほどにもなる年間約2万kWhという使用量の内訳は
 ① 昼間(約10%)・・・a.m8時~p.m22時までの家電・光熱・調理など
 ② 夜間(約25%)・・・p.m22時~a.m8時までの家電・光熱・調理・給湯(エコキュート)など
 ③ 夜間(約65%)・・・夜間別計量の『蓄熱床下暖房』
 という具合に、蓄熱床下暖房(スラブヒーター)による赤い棒グラフ部分の突出量が一目瞭然。おかげで冷蔵庫や家電機器などでわずかばかりの工夫しても、その節電効果はすずめの涙ほどにしかなりません(拙宅の節電対策~前年同月比15%減もどうぞ訪問ください)。
 4年前の新築の際,『かんたん・あんぜん・エコロジー・エコノミーというエコキュートや蓄熱暖房など深夜機器の利点は,原発あってこそのもの』とか『深夜機器は、原発の余剰電力をうまく大量消費するために生み出されたという、いわば原発のパートナー(周辺機器)』などの認識はあったものの,残念ながらその当時に,数々の利点の大前提となる安全面・安心面の危惧へまで思いを馳せることはありませんでした。

 その後割安な夜間単価や、深夜機器割引という制度上の恩恵のおかげで、経済的というエコ感は感じてきましたが、その前提が大きく崩れ去ったのが今回の3.11大震災でした。 今回の3.11大震災を契機に、国策として脱原発へと流れが変われば、オール電化機器(とりわけ蓄熱暖房)は電力需給をひっ迫させる元凶と名指しされることは必須でしょう。

 拙宅と同じようにオール電化住宅を建ててしまったとか購入してしまったというご家庭は非常に多いと思います。住宅の根幹をなす設備機器ですから、設備の変更はなかなか容易にできることではありません。しかし、原発停止によって燃料コストが上昇となった東電管内では,『コスト上昇分を全て料金に転嫁されれば,標準世帯で月額20%,1,300円の値上げ』と報じていました。標準世帯の約6倍の使用量となるオール電化の拙宅の場合,標準世帯の6倍の月額平均9,800円程の値上げ幅になります。夜間の格安単価や深夜機器の恩恵といった制度そのものが見直されることも想定すれば、さらに大きな値上げ幅も見込まれますから,少なくとも消費量がきわめて大きい蓄熱暖房は,灯油やガスなど他の熱源への代替を検討していく必要があるのではと感じています。

 以上,コスト面での不安よりは,リスクの大きい原発のパートナーでいることへの罪悪感から始まった脱原発と脱オール電化(脱蓄熱暖房)考。。。まとまりのない雑感程度のものですが,これから建てよう購入しようと検討されている方々に,オール電化再考のきっかけとしていただければ幸いです。

追伸
・オール電化機器・とりわけ蓄熱暖房機器をお取り扱いの販売店さんには大変心苦しく感じる部分もあるかと存じますが、オール電化機器(蓄熱暖房)を設置したユーザーとしての一面的でささやかなメッセージですのでご容赦いただければ幸いです。

・蓄熱暖房の消費量は地域の寒暖によって大きく違います。気温とランニングコストの関係について考察したこちらのデータも併せて参照ください。

・拙宅の蓄熱床下暖房はエナーテック製。3.11以降サイトの情報更新は休止中の様子です。
・オール電化機器販売停止との情報も




 下記のサイトでは,拙宅のランニングに関するデータを更新しています。興味のある方はどうぞお出で下さい。。。各月のデータなどそのまま載せているだけですが,参考まで。

お日様の恵みin仙台市泉区



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  • 前年同月比15%減とは?

    Excerpt: この夏の電力不足への対応として、政府より前年同月比で15%という節電目標が示されました(※正確にはピーク時の最大使用電力の削減目標を一律15%減)。 Weblog: 近況報告(抄)~ネットワーク活用実践室byおおそね racked: 2011-06-10 21:25